

グンゼというと下着のイメージが強いですが、実は医療分野でも強みがあったのです。手術で患部を縫い合わせる時に使う、体内で溶ける縫合糸。日本ではグン ゼが初めて作りました。この縫合糸自体は30年近く前から商品化されているもので、特殊なプラスチック原料を糸にする技術力はグンゼならではのものです。 また、ストッキングの編み方を応用した体内で使うガーゼや、レース編みの技術を使った人工心膜など。今では体内で溶ける吸収性の素材を使った製品は7種類 にもなりました。利益率は高いものの、医療関連の売上げの伸びはまだ大きくありません。しかし製品の数が増え、これからアジアなどの市場が拡大することも 考え合わせると、今後売上げは伸びるとグンゼは話していました。現在は医療関連商品の売上高は16億円。3~4年後には50億円を目指します。
京 都府綾部市の養蚕を地場産業として育てようというのが、グンゼの創業者の目的でした。戦前の生糸産業は非常に栄えていました。ただその後繊維が衰退したこ とを昔のグンゼの人たちは経験しているので、新しい産業を常に追い求める姿勢が、今でも社員に染みついているのだと思いました。グンゼの創業精神の中に 「三つの躾」というものがあります。それは、「あいさつをする・はきものをそろえる・そうじをする」の3つです。それは「誠意・愛情・謙虚」を日常の行動 で示したものだということです。昔から変わらず一貫した精神を持ちながら、経験を活かして新しい分野に挑戦する。その姿勢が仕事に表れていることが、グン ゼの強みなのかなと感じました。
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