今回のゲストは・・・
昔から、尊敬している大ファンで、
まさか まさか、お目にかかれるとは思っていなかった
この方。
ジャズピアニストの山下洋輔さん。
「 アナウンサーやってて良かったな・・ 」
職業上、最大とも言える恩恵を被ることができた1時間は
あっという間に過ぎてしまいました。

数年前、山下さんの「ラプソディー・イン・ブルー」の演奏に出会い
稲妻のような衝撃が 体中を駆け巡りました。
1曲のピアノ演奏に全身全霊をかけ、
こんなにも 魂を震わせるようなパフォーマンスがあるのか・・
調性やリズムをどんどん壊し、感性のままに鍵盤をたたく。
トレードマークの肘打ちで奏でるのは 「めちゃめちゃ」なフリージャズ。(本人談)
『人生は、1回きりの即興演奏だ。』 と 山下さんは言います。
目の前に現われる出会いとチャンスを、
いかにして 瞬時の判断で選び取ってゆくのか、スリルの連続。
楽譜どおりの演奏は、大作曲家の後ろ盾があるけれど
即興で奏でる自分の音は、全てが勝負。
しかし、認められた時の喜びは この上ないものなのだと。

山下さんは、常日頃
様々なジャンルの人との交流を心がけているそうです。
知らない世界を知ること。
面白いものを吸収すること。
感性を磨くこと。
そうやって培われた情熱が、私達に感動を与え
『 山下洋輔 フリージャズ 』 は 常にバージョンアップしてゆくのです。
語り始めると長くなりそうなので・・(笑)
このあたりで、山下さんお薦めの本にまいりましょう。
こちら。

『 ネコはどうして わがままか 』 日高敏隆 著
あらゆる動物の、ふと見過ごしがちな習性に着目。
実はそこには、「 後世に種を残す為の規則 」 があるのだ。
・ ウグイスの鳴き声の意味
・ モグラのトンネル堀の費用対効果
・ 孔雀の羽の模様に隠された種の起源
・ 蛙の合唱は何のため?
などなど
そのメカニズムを 紐解いていくと・・・
この世に存在する全ての生き物に対し、
畏怖の念を感じずにはいられません。
と同時に、「人間」の特殊性が改めて際立ちます。
種を残すこと以外に「文化」や「芸術」に情熱を燃やす人間。
与えられた特権なのか
それとも、陥ってしまった罠なのか・・・
非常に興味深い 一冊です。

山下さんにお会いできた、この感動や心の震えも
人間ならではの反応なのでしょうか。
なんて事を考えながら・・・ 収録したこの日の夜は
山下さんのCDを明け方までヘビーローテーションしていた 森本でした。
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